県の欧州視察団「歴史、文化」のナガサキPR ユネスコ事務局長と懇談



長崎県の金子原二郎知事を団長とする欧州視察団がフランス、スペインで“歴史と文化のナガサキ”をPRしている。三十一日にパリ市内で国連教育科学文化機関(ユネスコ)の松浦晃一郎事務局長と懇談し、県内の二つの世界遺産登録運動などについて説明したほか、三日にはスペイン国立プラド美術館と、来春開館する県美術館の交流覚書に調印する。

 長崎県では福岡、佐賀、熊本各県の教会も含む四十九の教会群について、市民団体がユネスコへの世界遺産申請を文化庁に要請するなど活動を行っている。また、一九七四年に炭鉱が閉山し無人島となった端島(軍艦島)についても、産業的文化財として世界遺産登録を目指し活発に運動している市民団体がある。

 懇談で松浦ユネスコ事務局長は、教会群の世界遺産登録運動について「世界には年代の古い教会はたくさんある。他県との連携も図って布教、迫害、信徒発見などの地域の歴史を踏まえた物語づくりをしてはどうか」と、アドバイスした。

 二十八日にパリ入りした視察団はまた、県美術館運営の参考とするため伊東順二館長を中心にポンピドゥーセンターなどを調査し、一日にはマドリードに移動した。帰国は四日の予定。


西日本新聞 11月2日 朝刊より