高島町が軍艦島の模型製作   長崎新聞10月30日朝刊より抜粋

 西彼高島町は、炭鉱閉山三十周年を迎えた端島(通称軍艦島)を再現した模型を製作した。石炭資料館前に新たに整備する公園に設置し三十一日、除幕式を開く。

 近年、端島が観光スポットとして全国から注目され、島を所有する町には上陸希望が殺到しているという。しかし、町は島内部の建物が老朽化し崩壊の危険があるとして上陸を禁じている。そこで見学に訪れた観光客らに端島を身近に感じてもらおうと模型を作ることにした。

 模型は昭和四十年代前半の端島を、当時の写真や図面などを基に、長崎市内の教材会社に発注。台座も含め縦約六メートル、横約三メートル、高さ一・一五メートル。素材は繊維強化プラスチック(FRP)を使い、百分の一のサイズで忠実に再現している。

 高島町在住の元島民の一人は「廃虚になった島を見るのは忍びなかったが、元島民もみな喜ぶのでは」と感慨深げ。中峯剛治町教育長は「模型を見た上で、実際の端島を見れば、より当時の暮らしに思いをはせてもらえるのでは」と話している。

 除幕式を行う三十一日は同町で「軍艦島シンポジウム」が開かれる。石炭資料館は十二月にリニューアルオープンする。
  高島町で制作された
端島(軍艦島)の模型です