やまさ海運、炭鉱跡巡る旅客船事業強化(05/01/14)      日本経済新聞社 抜粋
  長崎港巡りの遊覧船などを運航するやまさ海運(長崎市、伊達昌宏社長)は閉山した炭鉱跡を観光するための旅客船事業を強化する。3月に長崎港と旧池島炭鉱がある長崎市北部の池島港を結ぶ不定期航路を開設。廃虚の島として有名な軍艦島航路などにも活用できる高速船も導入する計画だ。地元自治体などが炭鉱跡を巡る観光客の誘致を進めていることに対応する。

 不定期航路はこのほど九州運輸局の許可を受けた。長崎・池島間を約八十分で結ぶ計画。長崎市などはこれまで修学旅行客に限っていた池島炭鉱の見学受け入れを一般市民の団体に開放する方向で準備を進めている。

 ただ、長崎から池島へ向かう航路がなく、陸路では時間がかかるなどの問題があった。やまさは修学旅行や団体観光客の予約があった場合にこの航路を運航する考え。

 新たに投入する高速船は定員が220人程度。2月初旬にも引き渡しを受ける予定だ。まず2月に軍艦島航路の臨時便で試験運航し、3月に軍艦島航路や池島航路での本格運航を計画している。

 同社は長崎港巡りや軍艦島航路の運航のため、二隻の旅客船を保有している。二隻は波高が1メートル程度までしか運航できなかったのに対し、高速船は2メートルまで可能とみている。軍艦島航路や池島航路は外海に出るので、高速船の投入が運休の減少や旅客の快適性向上につながるとみている。

 軍艦島の定期航路は昨年7月に開設、土日に運航している。臨時便と合わせ、昨年は4800人を運んだ。池島航路の新設も合わせ、旧炭鉱関連観光の旅客上積みを目指す。